2016/03/02
5分で判明、ぜんそく最新検査…呼気NO(一酸化窒素)検査ができるようになりました。
風邪の後、咳(せき)が止まらない。息をするとゼーゼー、ヒューヒュー音がして苦しい…。 こんな症状に悩まされていないだろうか。ぜんそくや咳ぜんそくは女性に多く、大人になってから発症する人もいる。最新の検査方法では、ぜんそくかどうか5分程度で診断できるようになった。軽症でも炎症をコントロールする薬を適宜使うのが鉄則です。
ぜんそくの検査で必ず行われるのが肺機能検査です。スパイロメーターという機器で、息を思い切り吐いて呼吸機能を調べる。ただし、咳ぜんそくの場合はこの検査では異常が出ないので、呼気中の一酸化窒素濃度を調べる新しい検査法が有効。もちろん、ぜんそくの診断にも使われます。
治療は薬物療法が基本。気道の炎症を毎日コントロールして発症予防する吸入ステロイド薬。咳ぜんそくを含め、軽症の人も使うべき。副作用を心配して嫌がる人が多いが、吸入薬は局所に作用するのでのみ薬のような心配は不要。妊娠中でも安心して使えます。ぜんそくは妊娠出産で悪化しがちだが、妊婦が発作を起こすと胎児も低酸素状態になるので危険です。また発作時だけ使う気管支拡張薬は、速効性があるので発作が治まったように感じるが、気管支の炎症自体は続いているため、また発作を起こします。ぜんそく治療の主役はあくまでステロイド薬です。
では季節の変わり目など、年に数回程度発作が起こるような軽症の場合はどうしたらいいか。
症状が出始めたら、あるいは出そうな段階で吸入ステロイド薬を使うといい。
症状が消えても気道の炎症は続いているので、少なくとも2~3週間は毎日続けてください。
ぜんそくの検査で必ず行われるのが肺機能検査です。スパイロメーターという機器で、息を思い切り吐いて呼吸機能を調べる。ただし、咳ぜんそくの場合はこの検査では異常が出ないので、呼気中の一酸化窒素濃度を調べる新しい検査法が有効。もちろん、ぜんそくの診断にも使われます。
治療は薬物療法が基本。気道の炎症を毎日コントロールして発症予防する吸入ステロイド薬。咳ぜんそくを含め、軽症の人も使うべき。副作用を心配して嫌がる人が多いが、吸入薬は局所に作用するのでのみ薬のような心配は不要。妊娠中でも安心して使えます。ぜんそくは妊娠出産で悪化しがちだが、妊婦が発作を起こすと胎児も低酸素状態になるので危険です。また発作時だけ使う気管支拡張薬は、速効性があるので発作が治まったように感じるが、気管支の炎症自体は続いているため、また発作を起こします。ぜんそく治療の主役はあくまでステロイド薬です。
では季節の変わり目など、年に数回程度発作が起こるような軽症の場合はどうしたらいいか。
症状が出始めたら、あるいは出そうな段階で吸入ステロイド薬を使うといい。
症状が消えても気道の炎症は続いているので、少なくとも2~3週間は毎日続けてください。
■最新検査は息を吹き込むだけ、5分で結果■
ぜんそく・咳ぜんそくの新しい検査法として注目されているのが、呼気NO(一酸化窒素)検査だ。
気道に炎症細胞の好酸球が増えると、呼気中のNO濃度が上がる。これを測ることで気道の炎症程度が分かる。
フーと息を吹き込むだけ。簡単な検査で、数分で終わる。2013年から保険適用に。検査は3割負担で720円。
ぜんそく・咳ぜんそくの新しい検査法として注目されているのが、呼気NO(一酸化窒素)検査だ。
気道に炎症細胞の好酸球が増えると、呼気中のNO濃度が上がる。これを測ることで気道の炎症程度が分かる。
フーと息を吹き込むだけ。簡単な検査で、数分で終わる。2013年から保険適用に。検査は3割負担で720円。
めまい患者の増加…ストレスと高齢化
めまいは先進国に多い病気で、原因としてよく言われるのは、現代社会における過度の「ストレス」です。絶えず変化する複雑な社会構造の中で競争を余儀なくされ、ストレスも増え、めまいも増えているのだと考えられます。 もうひとつの原因としては高齢化が挙げられます。加齢により動脈硬化が進み、脳循環や神経機能、筋・骨格系運動機能も衰えてきます。それによってふらついたり、めまいを起こしたりするのですが、これを「異常」ととるのか「加齢による自然現象」ととるのかは難しいところです。いずれにしても高齢化が進めば、めまいを訴える人が増えてくるのは事実です。人間の平衡感覚、つまりバランスを感じる感覚には大きく3つあって、一番大きい役割を果たすのが内耳にある「前庭(三半規管と耳石器)覚」、次に「視覚」、それから、関節や筋肉、靱帯、腱の動きによって生じる感覚である、「体性(深部)感覚」があります。
通常、これらの3つの感覚からの平衡情報は脳に入って統合されるのですが、その組み立てがミスマッチだった場合にバランス調節機能が乱れます。このバランス調節機能の乱れを脊髄とか脳幹や小脳レベルで感じると「身体のよろめき(倒れそう)」になるのですが、それを大脳で感じると「めまい(目が回るようなくらくらとした感覚、物が揺れ動いて見える)」になります。めまいは自分が動いていないのに周りが動いているとか、自分の中が動いているように感じます。医師が患者さんの話を聞く時にポイントになるのは、
①めまいの持続時間
②めまいが起こった時の姿勢、頭の位置などの状況
③耳鳴りや難聴、耳が詰まる感じ、手足のしびれ、頭痛など、めまいに伴う他の症状
④めまいが起こった時に意識を失ったかどうか
などです。
めまいで医療機関を受診する時は、このような点を整理して行かれるとよいでしょう。ただし、めまいに伴って激しい頭痛や意識障害、半身のしびれや麻痺などがある場合は、脳血管障害の可能性が高いので、できるだけ早く救急病院などを受診してください。
めまいの治療は、その原因となった病気に応じて進められますが、一般にめまい発作、吐き気、嘔吐などを抑える急性期の治療と、めまいの原因を治す間欠期の治療に分かれます。
めまいの患者さんに共通してすすめられる日常生活上の注意点は、
①睡眠と休息を十分にとること
②ストレスを避ける工夫、適度の運動や趣味などによる気分転換
③禁煙 などです。
とくに、メニエール病などの患者さんは几帳面、律儀で、仕事を完璧に仕上げたり、人々の賞賛を得たい気持ちが強い人が多くみられます。仕事を他の人にまかせたり、多少の不完全な点は容認するなど、少しスローなライフスタイルに転換することも、めまいを克服するうえで大切なポイントです。
通常、これらの3つの感覚からの平衡情報は脳に入って統合されるのですが、その組み立てがミスマッチだった場合にバランス調節機能が乱れます。このバランス調節機能の乱れを脊髄とか脳幹や小脳レベルで感じると「身体のよろめき(倒れそう)」になるのですが、それを大脳で感じると「めまい(目が回るようなくらくらとした感覚、物が揺れ動いて見える)」になります。めまいは自分が動いていないのに周りが動いているとか、自分の中が動いているように感じます。医師が患者さんの話を聞く時にポイントになるのは、
①めまいの持続時間
②めまいが起こった時の姿勢、頭の位置などの状況
③耳鳴りや難聴、耳が詰まる感じ、手足のしびれ、頭痛など、めまいに伴う他の症状
④めまいが起こった時に意識を失ったかどうか
などです。
めまいで医療機関を受診する時は、このような点を整理して行かれるとよいでしょう。ただし、めまいに伴って激しい頭痛や意識障害、半身のしびれや麻痺などがある場合は、脳血管障害の可能性が高いので、できるだけ早く救急病院などを受診してください。
めまいの治療は、その原因となった病気に応じて進められますが、一般にめまい発作、吐き気、嘔吐などを抑える急性期の治療と、めまいの原因を治す間欠期の治療に分かれます。
めまいの患者さんに共通してすすめられる日常生活上の注意点は、
①睡眠と休息を十分にとること
②ストレスを避ける工夫、適度の運動や趣味などによる気分転換
③禁煙 などです。
とくに、メニエール病などの患者さんは几帳面、律儀で、仕事を完璧に仕上げたり、人々の賞賛を得たい気持ちが強い人が多くみられます。仕事を他の人にまかせたり、多少の不完全な点は容認するなど、少しスローなライフスタイルに転換することも、めまいを克服するうえで大切なポイントです。