2016/11/02
今年のインフルエンザウイルス
インフルエンザの患者さんをぼちぼち報告されるようになりました。
沖縄県のインフルエンザ流行が、例年にない早い立ち上がりを見せています。
那覇市で定点当たり11.17人と注意報レベルである10人を超えてしまいました。ちなみに全国では、同週時点で0.37人と低いままです。今シーズンは例年にない早い立ち上がりとなる可能性があります。ちなみに昨シーズンの全国的な流行入りは年が明けてからで、9年ぶりの遅い立ち上がりでした。
今年の流行しているインフルエンザウイルスのタイプは、A型が9割を占めています。インフルエンザは、ウイルスが感染して発病する。インフルエンザウイルスは気温が低く、乾燥した冬場で増殖しやすい。だから冬期に感染が多く、流行する。とはいうものの、冬でなくても用心が必要です。
現在では、ウイルスが感染していることを直接に証明する簡便な検査法が確立しているため、たとえ流行期でなくても、着実に診断することができ、治療を受けることができます。
昨年から4種類に対応するワクチンへの切り替えに伴い、料金が上がりましたが、昨年のワクチンの効果は例年よりあったように思います。ワクチンの効果は接種後2週間から半年といわれています。早めにワクチン接種をお願いいたします。