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2020年4月

マスクがなくても焦らない! 新型コロナウイルス予防で本当に大切なこと

 2019年末に中国の武漢で発生し、既に日本を含む複数の国で患者が報告されている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の今後については、現時点では予測がつきません。
 日本ではマスクの品薄状態は依然として解消されていません。マスクが手に入らないことで、感染への不安は増幅されています。しかしこの状況でも、コロナウイルスがどのように人に感染するのか、その感染経路を知れば、予防できる可能性は大きく高まります。以下に新型コロナウイルス感染症の概要と、今すぐできる予防策をお知らせします。 コロナウイルスは、発熱や風邪のような症状を引き起こすウイルスで、人に感染するものは6種類知られています。なかには、重症急性呼吸器症候群(SARS; 2003年7月に収束宣言)や中東呼吸器症候群(MERS; 2015年12月に収束)といった、重症化を引き起こすウイルスもありますが、それ以外の4種は、一般的な風邪の10~15%を引き起こすに留まります。現時点では、新型コロナウイルス感染症に特化した治療法はありません。症状に合わせて多様な治療が行われ、重症化すれば人工呼吸器も用いられます。 予防対策を考えるために最も重要なのは、新型コロナウイルスがどのようにして人から人へと感染するかを知ることです。一般に、病原体の感染経路として想定されるのは、接触感染、飛沫感染、空気感染、媒介物感染の4つです。 日常生活の中で、新型コロナウイルスで注意が必要なのは、接触感染と飛沫感染です。これはインフルエンザウイルスと同様です。飛沫感染と接触感染を防ぐためには、「ウイルスを含んだ飛沫を浴びない」、「ウイルスが付いたものを触らない」「触った手で口や鼻などの粘膜を触らない」、そして、「こまめに手洗いと消毒をする」ことが重要です。
では具体的に、日常生活での感染予防策を考えていきましょう。

 私たちは、家の外に出れば、様々なものに手を触れざるを得ません。電車やバスのつり革、ドアノブ、スーパーのかごやカート、エレベーターのボタン、エスカレーターのベルト、ATMの画面、人の手から手へと移りゆく紙幣やコインなど、手を触れる全てのものに、感染者の口から飛び出した飛沫が付着している可能性があります。こうしたものに触れた手を、無意識のうちに口や鼻に持っていって触ることで、ウイルスが体の中に入ってしまいます(接触感染)。このような接触感染を防ぐには、こまめな手洗いが大切です。新型コロナウイルスにはアルコール消毒が有効とされています。外出から帰ったら、手をしっかり洗ってアルコール消毒をしましょう。ウイルスを自宅に持ち込まないためには、玄関先で手指だけでも消毒しておくとよいでしょう。靴を脱ぎ、最初に手を洗いに行ったとしても、洗面所のドアのノブや水栓には触れざるをえません。石鹸で手を洗った後にそれらを触れば、ウイルスが手に戻るかも知れません。ウイルスや飛沫が目に見えないからこそ、想像力を十分に働かせる必要があります。外出先でも、消毒用のアルコールを携帯して使用すれば、手荒れはしても、感染リスクは下げられます。

 近くの人から飛び散った飛沫は、自分の髪、顔や手の皮膚、マスク、衣類、スマートフォン、本、バッグなどに付着している可能性があります。イヤフォンやヘッドフォン、ノートパソコンを使用していれば、それらの表面にも飛沫は存在します。それぞれの表面で、新型コロナウイルスがどれくらい感染力を維持しているのかは現在のところ不明ですが、数飛沫が物に付着していた場合、それらが手指を介して眼や鼻、口の粘膜に至らないようにすることが何より大切です。できるだけ速やかに正しい手洗いをすること、その後も、シャワーを浴びるまでは、手で目や鼻をこすらず、食べ物をつまんで口に入れないことを肝に銘じましょう。なお、マスクを着用する人も、捨てるときには十分注意してください。表側のみならずゴムバンドにも、ウイルスを含む飛沫が付着している可能性があります。取り外した後の手洗いを確実に行ってください。

「喫煙者は重症化リスク3倍」 新型コロナで米医学誌

 世界保健機関(WHO)が「新型コロナ感染した場合の重症化リスクを高める」として禁煙を呼び掛けている。中国の患者の調査で、死亡したり、人工呼吸器による管理が必要になったりするリスクが、喫煙者は非喫煙者に比べ3倍も高いとのデータが示された。29日死去したタレントの志村けんさんも、かつてはヘビースモーカーとして知られていた。喫煙歴が長いと肺機能は徐々に低下し、新型ウイルスに限らず肺炎のリスクが高くなる。受動喫煙でも呼吸器感染症に対する免疫機能への悪影響が考えられる。屋内の喫煙室は密閉構造で人が集まりやすく、クラスター(集団感染)が発生しやすい場所の条件に当てはまる。このため名古屋駅前の大名古屋ビルヂングなどの商業施設では喫煙室を当面閉鎖する動きもある。 紙巻きタバコや電子タバコを使用している人は、非喫煙者よりも、インフルエンザなどの 感染により病状がずっと重くなる。 電子タバコ使用者は呼吸器感染症にかかりやすく治りがおそいことも分かっている。動物実験と細胞実験によって、ヒトの気管支の粘液 繊毛運動が抑制され、肺炎リスクが 高まると報告されている。電子タバコを使用すると、生来持っている免疫システム の幅広い能力が損なわれる。喫煙はコロナ肺炎の悪化と死亡原因の中で群を抜く高いリスクを示している。どうかコロナ感染を防ぐカギとして、紙巻きタバコと 電子タバコを止め、受動喫煙をなくそうと叫んでほしい。 地域にとっても、企業にとっても、家庭にとっても、今が電子タバコを含む禁煙を法律と ルールを通じてなくす活動を前進させ、非喫煙者に対する受動喫煙と電子タバコエアロゾルばく露をなくし、喫煙者の禁煙を促進する好機である。