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2023年2月

太っているほうが長生き

 内臓脂肪が増えると高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まり、動脈硬化を進めて脳卒中や心筋梗塞につながるため肥満は健康によくない。また、体重が増えると関節に負担がかかり、ケガをしやすくなる。
 しかし、日本の中高年、40代以上の約35万人を10年以上追跡したところ、女性で最も死亡リスクが低いBMIは23.0~24.9、男性では25.0~26.9(25以上を「肥満」と定義)だった。どちらも標準体重より高く、特に男性の場合は軽度の「肥満」に分類されるくらいが最も長生きという研究で分かりました。米国の研究でもBMIが27で最も死亡リスクが低いとの結果もあります。高齢者の場合は、やせていると死亡リスクが高く、太っていると低くなるようです。生活習慣病は動脈硬化を進めるため健康寿命を縮めます。しかし高齢になれば、生活習慣病があってもなくても、加齢によってある程度は動脈硬化が進んでしまいます。動脈硬化が進んだ状態になると、その予防は若い頃ほどは意味がないのです。 高齢者が緊急入院する原因で一番多いのは肺炎で、次に多いのが骨折。これが寝たきりになる2大リスクになっています。そして肺炎や骨折を起こすシニアは、多くの場合、体重が低く、やせているのです。
フレイルという言葉があります。フレイルとは、加齢とともに心身の活力(筋力や認知機能など)が低下し、生活機能障害や要介護状態、死亡などのリスクが高くなった状態のこと。日本では、(1)体重減少(6カ月で2キロ以上の意図しない減少)、(2)握力の低下(男性28キロ未満、女性18キロ未満)、(3)疲労感、(4)歩行速度の低下(秒速1メートル未満)、(5)身体活動量の低下(週に1回も運動していない)の5項目のうち、3項目以上が当てはまるとフレイルと判断される。フレイルになると、まず食事の量が減り、やがて筋肉が減っていきます。放っておくとフレイルがどんどん進行し、寝たきりへとつながっていってしまう。フレイルを自覚したら、とにかく体重を減らさないようしっかり好きなものを食べることが大切です。
 40代~60代の現役世代は将来のフレイルを予防するために食事は糖質を減らしタンパク質はしっかり摂取して筋肉量を落とさないようにすることが大切です。将来のために「貯筋」しておくことが必要です。筋トレが死亡リスクを下げるといわれています。歩行やジョギング何でもよいので少しずつ運動に取り組む習慣を身につけましょう。

痛みで口が開けない…顎関節症かも

口を開け閉めしようとすると、顎が痛い。食事もしにくい。こういう場合、顎関節症の可能性がある。耳の前あたりの顎関節や顎を動かす筋肉が痛む。口がうまく開かない(開口障害)や顎を動かすときに音がする(顎関節雑音)症状もあります。
顎関節症の原因はかみ合わせの異常や極度に関節に力が加わったからです。硬いせんべいや長時間ガムを噛み続けることからも発症します。そのほか過剰な力とはスポーツや大きな力を要する作業のときの強いかみしめ、歯ぎしりなどが原因として挙げられる。生活や仕事でのストレス、試合での緊張が顎関節症の原因になるのです。パソコンの操作での目や首、肩、腕の疲労、精神的ストレスがたまり、顎にも余計な負担がかかる場合があります。 何かとストレスが多い時代だけに、無意識に顎にも負担をかけているかもしれない。