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2010年4月

今年は花粉症の症状が軽くすんでいる方が多いと思います。4月に入ってからはヒノキ花粉症の症状で来院される方が多くなってきました。鼻の症状だけなら花粉症と診断がつきやすいのですが、咽頭痛、咳などだけの方もいます。このような症状が長く続く方は是非受診して下さい。

そのいびき大丈夫?…睡眠時頭は起きた状態に、あごの小ささも原因になります

そのいびき大丈夫?・・・睡眠時頭は起きた状態に、あごの小ささも原因になります

いびきは睡眠中の呼吸がうまくできていない場合に起きる。酸素が足りず息苦しくなると、むりやり一気に吸い込んだ大量の空気が狭くなった気道に流れ込み、音が出る。気道が狭くなればなるほど、吸い込む空気が増えれば増えるほど、いびきは大きくなる。「いびきをかいているときは頭が起きている」からやっかいだ。人間の体は睡眠中に副交感神経が主に働いてリラックス状態にあるが、いびきをかいているときは一生懸命呼吸をしているため、日中と同じように交感神経が活発になる。いびきが大きいと自律神経のバランスがより崩れ、血管が収縮しやすい方向に働き、高血圧になりやすい。米国の疫学調査では、高血圧症のなりやすさは毎日いびきをかく人はそうでない人と比べ男性で1.9倍、女性で3.2倍という結果になった。高血圧症が何年も続くと、心筋梗塞や脳梗塞といった血管系疾患の発症リスクを高める。軽い脳血管障害や脳卒中からいびきにつながるケースもある。神経機能がうまく働かず、気道を広げられなくなったり、呼吸のタイミングをコントロールできなくなったりして、変な呼吸になっていびきにつながるという。「いびきは体の不健康のサイン」と言うように、ほかにも潜む病気がある。アレルギー性鼻炎など鼻の病気だ。アレルギー性鼻炎になると、鼻がつまって鼻呼吸が難しくなり、就寝中に口で息をするようになる。口は鼻よりも大量の空気を吸い込むためいびきが出やすい。花粉症の人の中には今の季節だけいびきをかくという人もいる。

いびきで注意しなくてはいけないのが睡眠時無呼吸症候群だ。JR西日本の新幹線の運転士が「居眠り運転」していた問題でも有名になった。同症候群は睡眠中に10秒以上呼吸のない状態が断続的に続く。十分な睡眠時間をとっているつもりでも無呼吸状態が熟睡を妨げ、日中の睡眠不足を招く。ひどいと相手と会話をしたまま寝てしまうということもある。脳血管障害の人は睡眠時無呼吸だった人が多いという海外データもある。日本人の罹患(りかん)率は2~4%と欧米とほぼ同レベル。太った人に多いのですが、あごが小さい人にも多い。あごの形状は親子で遺伝するといわれており、親がいびきをかくと子も受け継ぐことが多いようだ。いびきは疲れているときやお酒を飲んだときに、気道を支える筋肉のゆるみから一時的に発生することもある。慢性的ないびきでなければそう心配することはありません。

まずは自分がいびきをかいているかどうか調べてみること。一人暮らしの人は録音機を使うとよいだろう。毎日のようにひどいいびきが続く場合は、耳鼻咽喉科や睡眠外来で一度診てもらうようにしましょう。専用の器具やマスクを使うと今までの体調の悪さが嘘のように改善します。

ジェネリック医薬品を上手に使ってみよう

ジェネリック医薬品を上手に使ってみよう

医師から処方される薬には、新薬とジェネリック医薬品の2種類があります。研究開発に莫大なお金と長い時間がかかる新薬に対して、新薬の特許が切れた後に作られたジェネリック医薬品は、価格が安いのがメリット。ジェネリックは有効成分、内用量、効能・効果は新薬と同じです。しかし、有効成分は全く同じでも、作る会社が違えば、製品としては微妙に違うものになります。あるいは、飲みやすくするために工夫している場合もあり、錠剤を小さくしたり、イチゴ味やリンゴ味等、子ども好みの味に変更しているものもあります。注意喚起のために包装を工夫したものもあります。薬によっては、ジェネリック医薬品が無いものもありますので、必ずしも全ての新薬をジェネリックに変更できるわけではありませんが、患者さんの意思を確認することが求められます。では、実際にどれくらいジェネリック医薬品が使われているのか。日本には約15000種類の医療用の医薬品があります。そのうち約半分がジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品は徐々に種類が増えていますし、置いていない薬局も減ってきています。また、ジェネリック医薬品に対して不安がある方もいらっしゃいます。当院ではジェネリックでも効果が変わらない薬を選択しています。また粉薬は味見もして飲みやすい薬のみ採用しています。医師の指示どおりにしていただくことが病気を治す上で重要です。長く使う薬はできるだけ安くて良い薬がよいと思います。長くお薬を飲まれている患者さんでは自己負担額はかなり違います。