2011/08/01
最近再び猛暑が続きますので熱中症には気をつけて下さい。毎朝起床時に体重を計ると、疲労の回復状態や体調のチェックに役立ちます。運動前後に体重を計ると、運動中に汗などで失われた水分量が求められます。体重の3%の水分が失われると、運動能力や体温調節能力が低下します。運動による体重減少が2%をこえないように水分を補給しましょう。
石けんの使用で食物アレルギー発症!・・・
呼吸困難や血圧低下など命にかかわるような重篤な症状を来すことも
厚生労働省は2010年から加水分解コムギ末を含有する医薬部外品・化粧品の使用している人において小麦含有食品摂取後に運動誘発性のアナフィラキシーが数例報告されたとして関係者に注意を呼び掛けています。加水分解コムギ末はヘアシャンプーやリンス、石けんなどに対し、保湿や起泡作用を目的として配合されています。化粧品などの外用による運動誘発性アレルギーの事例はあまり知られていませんでした。
国民生活センターは今年7月、小麦加水分解物を含む石けん(商品名:旧茶のしずく石鹸)に関する危害報告件数が最近激増していると発表。あらためて同商品を使用しないよう注意喚起を行いました。同石けんについては、メーカーが今年(2011年)5月から使用中止や回収の呼びかけを行っています。石けんの外用を続けることにより、小麦製品を口にした時にアレルギー反応が誘発されることが一般に知られていないことも被害を拡大させているとみられる。今回の事例について当該石けんを使用しているうちに加水分解小麦に対しアレルギーを発症し、最終的には口から食べる小麦にまでアレルギー反応を来すことがあるといいます。
こうした現象はこれまで予想されてきませんでした。しかも、これは誰にでも起こりうるようです。さらにこの食物アレルギー反応は呼吸困難や血圧低下など命にかかわるような重篤な症状を来すことも珍しくないそうです。また、同石けんによりアレルギーを発症し、小麦製品が摂取できなくなったことで生活に支障を来す事例も報告されています。こうした製品の使用によりアレルギーが疑われる症状が見られた場合には速やかに医師に相談して下さい。メーカーは現在、ダイレクトメールやはがきによる回収や使用中止のお知らせなどをしていますが、共同購入や贈り物として使用されているものも多いことから、回収の徹底が難しくご家庭にあれば使用を中止して下さい。
唾石症――食事時あごの下が痛む唾液腺の病気
高性能エアフィルター=High Efficiency Particulate Air(HEPA)フィルターを搭載した空気清浄器(以下、HEPA空気清浄器)が、受動喫煙にさらされている喘息患児の予定外受診数の減少させる可能性が示されました。今回の試験では、HEPA空気清浄器の使用が喘息患児の予定外受診の頻度の低下と、室内を浮遊する粒子の減少に関連することが明らかになった。
同HEPA空気清浄器の使用は、小児の喘息罹患率低減を目指した一つの方法として有望です。ただし、HEPA空気清浄器の使用による喘息症状の軽減や空気中のニコチン濃度および血清中のコチニン濃度の低下は認められなかった。結局のところたばこ喫煙そのものを撲滅し、小児の受動喫煙をなくすことが肝要であります。たばこは家屋内の空気の質が悪くしています。小児の受動喫煙をなくすよう親は心得なければなりません。
潜在的甲状腺機能低下症は治療すべきか
潜在的甲状腺機能低下症(SCH)が心疾患のリスク上昇に寄与するとの研究報告があります。SHCは甲状腺ホルモンは正常値に保たれているもののそれを調整する甲状腺刺激ホルモンTSHが高値である状態です。簡単にいうと甲状腺機能低下症と診断する一歩手前の状態です。血液検査をするとこのような方は結構多く見つかります。これを治療(甲状腺ホルモンを補充する)必要があるかどうか以前から議論になっています。
甲状腺が大きく腫れている慢性甲状腺炎のかたでSCHのあるかたはホルモンの補充療法をすれば大きさが縮小します。心疾患の危険性も低下すると考えられます。また、SHCは認知症との関連もあるといわれていますので、特に甲状腺が大きく硬く腫れている方は治療を勧めています。