2013/01/01
明けましておめでとうございます。2013年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
ますます皆様から支持される医療を提供できるよう努力していく所存であります。
さて、年金制度の崩壊とささやかれるこの頃ですが、年を取っても働かなければならない世の中になることは確実です。働くためには健康な身体をつくる、あるいは維持するためには何に気をつけなければならないでしょうか。健康を維持する要素は大きく「食事」「運動」「生活習慣」の三つです。しかし、肉体的な健康に気をつけることばかり考えがちですが、こころの持ち方が健康に大きな比重を占めていることに気をつけなければなりません。今世紀、企業活動に最も大きく影響する病気は精神疾患といわれています。メンタルケアの必要性を十分認識すべきです。こころを若く保ち続けることは抗加齢にとても重要なのです。こころと体は一体だと認識し、週2回以上運動をすることにより健全な精神状態を保つことができます。精神的な疲労は運動で回復します。
ノロウイルス、世界で猛威 年末年始の旅行注意
宮崎県の病院で入院患者6人が死亡するなど、国内でノロウイルスの集団感染が相次ぐ中、世界各国でもノロウイルスが猛威を振るっています。日本の厚生労働省などによると、米国や中国のほか、英国、ドイツ、フランスなど欧州諸国、オーストラリア、ニュージーランドなどで人への感染が報告されています。ノロウイルスは、非常に速いスピードで感染が広がります。年末年始の海外旅行などでも注意が必要です。感染力が強く、閉鎖空間などでは瞬く間に広がります。米メディアによると、イタリアの観光地ベネチアを今月上旬出港し米テキサス州に22日到着したクルーズ船では、2600人余りの乗客乗員のうち約100人が感染し、船内で治療を受けたという報道もあります。感染しないよう手洗い、うがいなど予防に心がけて下さい。
空気清浄機の除菌作用
空気清浄機には、殺菌や脱臭といった効果をうたう粒子を放出するものが多い。メーカー各社が名付けた粒子の例としては、シャープの「プラズマクラスターイオン」やパナソニックの「ナノイー」があります。ところが、そうした粒子自体には殺菌効果がほとんどなく、実際の殺菌は、同時に発生するオゾンが担っているとする論文が公開されました。発表したのは、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターの西村秀一氏。論文では、シャープの「プラズマクラスターイオン発生機」、パナソニックの「ナノイー発生機」、キングジムのイオン発生式空気清浄機「ビオン」の三つの機器について殺菌能力を調べた。その結果、極めて狭い空間では、製品に一定の殺菌効果があることを確認できた。ただし、メーカーがプラズマクラスターイオンやナノイーと呼んでいる粒子を除去しても殺菌効果は変わらなかった。一方、各粒子と同時に発生するオゾンを除去すると殺菌効果が激減したという。このことは殺菌作用の本体がオゾンであることを強く示唆すると結論付けている。機械を過信しないことが重要です。
ビタミンD不足、冬は特に用心 紫外線からの生成、減少 日光浴15~30分/魚・キノコ食べて
ビタミンDは骨のもとになるカルシウムの吸収を助けるほか、大腸がんや糖尿病などのリスク低減にかかわるともいわれる。日光の紫外線を浴びることで皮膚で作られ、食べ物からも摂取できる。冬は夏に比べてあまり日に当たらないため、他の時期よりも少なくなる可能性がある。偏食や屋内に閉じこもりがちの人は特にバランスの良い食事を意識した方がよさそうだ。これからの冬場は、それほど長くなくてもいいので外で日に当たり、魚など和食でビタミンDを積極的に摂取するとよい。ビタミンDの不足は消化器癌や糖尿病の発症にも影響しているといわれています。高齢者に多い骨がスカスカになる骨粗しょう症対策にカルシウムだけでなくビタミンDも重要なことはよく知られているが、筋肉や筋力にもかかわることがわかってきている。また、最近は様々な調査によって日本人は従来予想していたよりも血中濃度が低い人が多いことが分かってきたという。あまり外出しない高齢者のほか、過度に紫外線をカットしている若い女性も気をつけた方がよい。日光浴は手首から先が1日に15~30分、日光に当たる程度で足りる。高齢になると皮膚でできにくくなるので、若い人より時間は長めが必要です。窓ガラスは紫外線をある程度カットするので屋外の散歩などが必要です。食品からの主要な供給源は魚やキノコ。干ししいたけは天日干しで紫外線に当たることで皮膚と同じようにビタミンDが作られる。平均的な食生活をしていればビタミンDが足りないことはないが、偏食をしている人は足りない可能性もあります。外食ばかりせず、バランスの良い食事が大切です。
1日4杯超のコーヒー摂取で口腔・咽頭がん死亡リスク半減
うつ病や脳卒中に対する予防効果などが報告されるコーヒーだが、米国の成人男女を対象に、コーヒーまたは紅茶の摂取量と口腔・咽頭がんによる死亡との関連を調べたところ、1日4杯超のコーヒー摂取では未摂取または1杯未満の摂取と比べて口腔・咽頭がんによる死亡リスクが49%低下した一方、紅茶との関連は示されなかったという。大規模かつ長期的な今回の研究により、カフェインコーヒーを多く摂取する人では、コーヒーや紅茶を全く摂取しない人に比べて口腔・咽頭がんによる死亡リスクが大きく低下することが示された。その作用機序についてははっきりしないとしながらも、コーヒーにはカフェインだけではなく、ある種のポリフェノールが含まれており、酸化防止作用やDNA損傷防止効果などが認められているとのことです。コーヒーが単なる嗜好品ではなく健康にとってもよいというデータが得られました。