2013/10/10
高齢者はインフルエンザ予防接種と同時に肺炎球菌ワクチンも受けましょう
社会の高齢化に伴って肺炎の死亡率は年々上昇し、平成23年人口動態統計では肺炎が日本人の死因の第3位となった。このような情勢から、日本呼吸器学会は肺炎予防を通じて国民の健康寿命を延長させることを目標とした「STOP肺炎」キャンペーンの準備を進めており、その中でワクチン接種の推進は重要な柱の1本として位置付けられています。近年、わが国では肺炎死亡が増加しているが、その大半は65歳以上の高齢者である。(1)かぜ・インフルエンザの予防(2)ワクチン接種、口腔ケア、栄養、禁煙をターゲットとした肺炎予防(3)肺炎の早期診断と適切な治療といった方策を多角的に実施していく必要がある。
インフルエンザ流行に伴い肺炎球菌性肺炎が増加することも知られています。肺炎球菌性肺炎は発症率が高い上に治療費が高額になるため、その予防は重要な命題であり、肺炎球菌ワクチン接種率の向上が求められている。津市に住民登録のある満65歳以上の人は上限3,000円、生涯1回限り各保健センターの窓口で助成申請の受付をしています。窓口へは、印鑑を持参ください。接種当日に交付された助成券、健康保険証(現住所が確認できるもの)、自己負担分の費用(医療機関によって異なる)を持参して、協力医療機関で予防接種を受けます。
ドライマウス・・口の中の唾液が少なくなり、乾燥する状態で「口腔乾燥症」ともいいます。ドライマウスの方は唾液の分泌量が減って口の中が潤わずネバネバした感じになり、パンなどの乾いた食べ物が食べにくくなります。また、進行すると唾液の清掃効果の低下から、プラーク(歯垢)がつきやすくなり、う歯(虫歯)の原因となります。さらに舌のひび割れや痛み、口臭の悪化、摂食障害、味覚障害、発音障害などが現れることがあります。
その治療はよくかむことです。
かむときに働く口の周りのほほの筋肉は笑顔になるときにも働くので、かむことにより顔の表情筋のトレーニングにもなります。また、唾液が多く出るようになりますので高齢になって唾液分泌量が少なくなる傾向がありますので改善されます。かむことにより脳が刺激され、活発に働くようになります。食べ物の味はかみ砕かれて唾液に溶け出してから味を感じますから食べ物がおいしくなります。さらに胃での消化が楽にできるようになると同時にかむ刺激が脳に伝わり、胃液が出るようになります。
口をあまり動かさないでいると、唾液の出る量が少なくなり、口が渇くようになります。口が渇くと舌の動きもなめらかでなくなり、食べ物の味わいや飲み込みがわるくなり、口臭も出やすくなります。お薬の影響で唾液が少なくなることもあります。そんなときにお口の体操や唾液腺のマッサージにより、唾液の出る量が増え、口の渇きが良くなり、舌の動きがなめらかになります。
口腔乾燥・嚥下障害を
改善する運動