【営業時間】9:00~12:00 15:30~19:00
TEL.059-244-2222

2019年8月

日常に笑いで免疫力アップ がんや認知症予防に効果

 

 笑いの殿堂「吉本」がお笑い以外で世間を騒がしています。
 早く笑いで吹き飛ばしてほしいものです。
 笑う門には福来る――。朗らかに過ごせば幸せがやって来るということわざだが、実際、笑いが免疫力を高める効果が明らかとなってきました。笑いを暮らしに取り入れ、さまざまな疾患や認知症の予防に生かす取り組みが広がっています。「ホッホ、ハハハ、ホッホ、ハハハ、イェーイ」。笑い声を上げながらさまざまなポーズを取り、体を動かす「笑いヨガ」というものがあります。笑いヨガは笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた健康法。無言でするより酸素を多く取り込め、気分も晴れる。楽しみながらできるので、きつい運動もこなせるのが利点だ。笑い声を出して運動すると、幸せホルモンのセロトニンが分泌され、ストレスホルモンのコルチゾール値は下がる効用があるそうです。
 笑いと健康の関係を調べた研究は多い。大阪府立健康科学センターが健診を受けた八尾市の住民を調べたら、65歳以上の認知機能が低下する危険性は、ほとんど笑う機会がない人の方がほぼ毎日笑う人に比べ2.15倍も高かった。
免疫力の向上にも寄与する。落語や漫才を鑑賞したがん患者30人と、しなかった30人を比較した。鑑賞した群はがんを攻撃する免疫細胞「NK細胞」が増える傾向にあり、鑑賞しなかった群に変化はなかった。
 笑いを日常生活に取り込むにはどうしたらいいか。自分の好きなことをやれば笑顔になれる。他人の目を気にせず、やりたいことをしましょう。もう1つ、効果的なのがペットを飼うこと。人間は赤ちゃんと動物を見ると自然に笑顔になります。健康寿命が注目されるが、たとえ病気で寝たきりになっても笑いを忘れず幸福と感じることは可能。笑って寿命を延ばすこともできます。

炭酸水による体への影響はほとんどなく、水の代用に

 

 近年、糖分を含まない「無糖炭酸水」の市場が伸びています。炭酸水を直接飲用する習慣が広まり、フレーバー入りの炭酸水など多種類のものがあります。炭酸水を好み、水道水やミネラルウォーターの代わりに水分補給に利用している人もいますが、気になるのは健康に対する影響です。
炭酸水は、炭酸ガスを含む水で、通常の水と同じように体内に吸収されます。胃の中でガスの気泡が拡大するので、通常の水を飲んだときより満腹感を強く感じ、食べ過ぎ予防にもなります。ただし、運動する場合は、多くの水分補給が必要になるので、炭酸水より普通の水を飲んだほうがいい。
 炭酸水の多くは酸性のため、カルシウムを溶かすことが懸念されています。英国の研究者の報告によると、水よりは酸性度がわずかに高いものの、炭酸水で歯のエナメル質が溶ける可能性は非常に低く、糖入りの清涼飲料水に比べると、100分の1以下とのことです。

夏の夜はエアコンと扇風機を上手に使い、十分な水分を摂取しましょう

 

 汗は、人間が生まれながら持っている「体のクーラー」です。真夏の睡眠中にかく汗の量は約1リットルともいわれています。汗を効率よく蒸発させ「放熱」を促進するには、扇風機などで気流をつくることが大切。扇風機の風量は小さくても効果があります。
 湿度の高い日本の酷暑では、エアコンなどで部屋の湿度を下げて、眠る環境を整えることも大切です。湿度が高いと、汗の蒸発量が減って体の放熱ができないのです。熱中症予防のためには、エアコンを一晩中つけておくことも大切です。体内リズムを考慮した使い方をし、体に直接エアコンの風が当たらないように工夫すれば、簡単に体を壊すことはありません。理想は睡眠前半だけ、エアコンや扇風機を使い、ここで湿気を抑えて気流をつくり、汗を蒸発させて積極的に放熱します。朝方にエアコンが切れていれば、体温上昇を自然に助けることができます。体温の上昇は快適な目覚めに必要です。眠る前にしっかりと水分をとっておきましょう。脱水症状対策も重要です。夜中に喉が渇く可能性もありますから、ベッドの近くに水を用意しておくことも忘れずに。
 日中の酷暑で弱った体を元気にする眠りのキーワードは「体内リズムに合わせた放熱」。
 上手に実現して不眠ストレスを解消し、体を守ってください。