2020/05/14
世界で猛威振るう新型コロナ 収束に向けた課題
新型コロナウイルス感染症が全世界で猛威を振るっています。
欧米だけでなくアフリカ大陸でも感染が拡大、1日当たり数千人が死亡する状況が続いています。
新型コロナウイルス感染症はいつ、どのような形で収束に向かっていくのでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の収束シナリオを論じる前に、基本的な情報共有をし、なぜここまで感染が拡大し、世界中で猛威を振るっているのかを確認しておきたい。
まずその感染力です。1人の感染者が新たに何人に感染させるかという「基本再生産数」が新型コロナウイルス感染症は1.4~2.5とされ、通常の季節性インフルエンザと同程度と考えられています。しかし新型コロナウイルス感染症の厄介なところは、無症状・軽症の感染者が全体の8割程度いるとされており、そうした感染者からも感染する点です。さらに、新型コロナウイルス感染症は症状発現の直前が感染力ピークを迎えているとのデータも報告されており、無症状・軽症の感染者によるウイルス伝播(でんぱ)が今の事態を招いています。加えて、高い重症化率・致死率を持っている点も問題を大きくしています。国ごとにばらつきはあるが、全世界平均でみると致死率は6%前後です。
大規模臨床試験で有効性が証明された治療薬・ワクチンはありません。そのため、感染拡大の制御方法としては、外出規制などヒト・ヒト間の接触を制限するような対症療法的措置しか手段がありません。
WHOの基準ではウイルスの潜伏期間の2倍の期間、感染者が新たに発生しなければ終息宣言となります。新型コロナウイルスの潜伏期間は2週間とみられていることから、少なくとも4週間、感染者数がゼロにならない限り、ウイルスとの闘いは終わりません。中国共産党をもってしても、感染者数をゼロにするのは至難の業です。21世紀の世界では、人の往来を完全にシャットアウトすることはできません。
つまり非常事態宣言を出して感染拡大の第1波を乗り越えられたとしても、新型コロナウイルスを完全に封じ込めるには相当長い期間がかかるのは間違いありません。山中教授が「1年は続く」と指摘したのは、感染力の極めて高いSARS-CoV-2ウイルスの本質を見抜いているからです。
もちろん、バイオテクノロジーを駆使すれば、効果的なワクチンや治療薬も開発できるでしょう。ただ、その未来がやってくるには年単位の時間がかかります。それまでの間、私たちは医療崩壊を防ぎながら、何とかしのいでいくしかありません。山中教授は、ウイルスとの闘いをマラソンに例えました。長期戦で臨むことを覚悟するしかありません。
乳摂取で高齢時、大腿骨近位部骨折起こす
栄養状態が悪い発展途上国では小児期の牛乳摂取は無論、意味があります。しかし先進国で牛乳を1日3杯以上取ることは推奨しない。海外の主要な医学雑誌の一つN Engl J Medでの「牛乳と健康(総説)」という記事で述べている最重要点は次の8点です。
- 思春期の牛乳高用量摂取で最終身長が伸びる
- 男性の思春期の牛乳摂取はコップ1杯/日ごとに高齢時の大腿骨近位部骨折リスクが9%増加。
一方、女性では牛乳摂取と大腿骨近位部骨折に相関はないそうです。
「発展途上国では牛乳は小児に意味があるが、先進国では過剰摂取は利益がなく害がある」ということ。著者の意見では「牛乳を3杯以上飲むことは推奨しない」とのことです。 - 高身長は大腿骨近位部骨折、その他の骨折、肺塞栓症、がんを増やす
- カルシウム摂取は骨塩量、大腿骨近位部骨折を改善しない
- 小児は、低脂肪乳製品で体重が増加する。ヨーグルトは減量に有効かも
- 牛乳摂取は前立腺がん、子宮内膜がんと相関
- 全死亡率と蛋白源の関係:加工肉>卵>赤い肉>牛乳>魚>鶏>植物
- 牛乳不耐性児は豆乳でアレルギー症状が改善する
また牛乳の摂りすぎには注意が必要ということですね。