2021/02/02
昨シーズンより花粉飛散量は多くなる…コロナ広げる?花粉症
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、また花粉の季節が近づいてきた。
2021年春の花粉飛散量は、広い範囲で昨シーズンより多くな予想です。
花粉症の症状が引き起こす、くしゃみをする、目をこする、といった動作は、新型コロナウイルス感染の拡大につながりかねない。
今季はこれまで以上に徹底した花粉症対策が必要です。
花粉症は新型コロナウイルス感染症と同じ呼吸器系の疾患であるため、新型コロナウイルス感染症の流行に関与する可能性があります。
両者の関連は
●くしゃみによる花粉症患者から周囲へのウイルスの拡散
新型コロナウイルス感染者が花粉症になり電車内などでくしゃみをすることで、たとえマスクをしていてもウイルスを拡散させてしまう可能性がある。
●花粉症症状で花粉症患者自身へのウイルス感染リスクが高まる
花粉症患者は、鼻水を拭いたり、目をこすったりしがち。つり革などを触った手で、口元、鼻、目などを頻繁に触ることで新型コロナウイルスの感染リスクが高まる。
花粉症のせいで新型コロナウイルスが急拡大するという事態を避けるためには、例年以上に症状改善に努めることが大切です。早めの対策を心掛けてください。
イベルメクチン…新型コロナ感染症の救世主となれるか
東京都が抗寄生虫薬「イベルメクチン」の新型コロナウイルスに対する治療効果を調べる治験を、都立・公社病院で実施を検討しています。治験は軽症者などが対象。都立・公社病院に現在入院している患者は中等症や重症が多いため、感染状況が落ち着くのを待って治験に協力する規模や期間など詳細を詰める。治験は重症でない感染者にイベルメクチンを投与し、偽薬を投与する人と比べて効果をみる。これまでに細胞を用いた実験で、イベルメクチンが新型コロナの増殖を抑えることが分かっている。北里大学病院は昨年9月にイベルメクチンの治験を開始。3月末までに患者240人を対象に、PCR検査で陰性になるまでの期間が短くなるかを調べる予定です。日本のほか、米国やインドなどでも治療・予防目的での治験が進められています。イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大の大村智教授が開発した。アフリカなどで寄生虫による感染症の撲滅に効果を上げている。これまでに数十億人規模で投与され、深刻な副作用の報告はないとのことです。アビガンの有効性が確認されませんでしたのでこの薬に期待したいものです。
睡眠不足は病気
医学的には睡眠不足は病気です。元気だから寝ずにバリバリ仕事をしている、自分の意志で行っていることなのだから、期せずしてかかる病気とは違うと思われる。糖尿病や高血圧、認知症、がん、感染症などを病気と認識されています。これらの病気と同様に睡眠不足も入ります。病気とは一般的には「心身の正常な状態が損なわれて、不調が生じた状態」のことです。睡眠不足を考えてみれば、その人の必要とする睡眠時間が不足し、その結果、眠気や倦怠(けんたい)感、消化器症状、頭痛、パフォーマンスの低下などさまざまな問題が生じているのです。国際的な睡眠・覚醒障害の診断基準では「睡眠不足症候群(insufficient sleep syndrome)」という立派な病名がついている。短時間睡眠による「眠気」があるかどうかが診断の基準となっています。睡眠不足はその自己選択的な行動も含めて本当に病気として扱われています。
一晩眠ったくらいでは睡眠不足の悪影響は十分に回復していない。寝だめをすれば眠気が消えるので治った気でいるが、慢性的な睡眠不足状態に陥ると、ストレスホルモンや代謝機能は週末の寝だめだけでは回復しない。メニエール病などのめまい症状を訴える人に必ず睡眠が十分とれているか確認します。眠れていると答える人でもよくよく聞いてみると夜間何度か覚醒する方がいます。
寝不足自慢をする人には「寝食を忘れて何かに打ち込む」ことを美徳だと感じている人が多い。しかし、短時間でも睡眠が十分と感じている人から8時間寝ても寝足りないと感じる人もいます。睡眠不足症候群のなかで睡眠時間が確保できない理由が長時間勤務や長距離通勤、その他のやむを得ない事情を抱えている人は、実は少数派である。多くは趣味やスマホ、ネットなどで睡眠時間を削っている。やりたいことを削ってでも睡眠をしっかりと確保できるかは、その人の価値観による。睡眠不足で体を壊してしまわないように注意したいものです。