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喉頭がん

喉頭がんについて

喉頭がんとは

喉頭がんとは

喉頭とは、咽頭と気管の間の部分にある臓器(のどぼとけ)です。
食物の気管や肺への流入の防止、発声などの機能を持ちます。

喉頭がんを発病しやすい人

喉頭がんを発病しやすい人

60-70歳代、10対1と男性に多い。主な危険因子はたばこと酒です。
喉頭がん患者の喫煙率は90%以上です。長年の喫煙者は一度精査を受けてください。

喉頭がんの症状

1.持続する声のかすれ(1ヶ月以上声がれが続くようなら、喉頭にがんがないか調べるために受診してください。喉頭に異常がなく、声のかすれが持続する場合は甲状腺や食道の精密検査を行うこともあります。)
2.のどの異物感
3.耳に放散する痛み
4.食物を飲み込むときに痛み
5.血痰
6.喉頭の部位にもよりますが無症状のこともあります。

喉頭がんの診断

のどを喉頭鏡という小さな鏡で、「えー」「いー」など声を出してもらいながら喉頭内を観察します。
細いカメラ(鼻から入れるので、口から入れる場合と違い、入れるときの不快感はほとんどありません)で喉頭を観察し、疑わしい病変があれば細胞検査を行います。
CT/MRIで他臓器への浸潤度を見ます。

喉頭がんの治療

1.放射線治療…がんができる場所と進行度にもよりますが、早期であれば、放射線治療がよく効きます。声・呼吸の機能の保存ができます。しかし、放射線療法で治る可能性がほとんどない場合にはすべきではありません。身体の状態がよければ、通院治療が可能です。
2.外科的手術

喉頭部分切除術 喉頭を全部取ってしまうと、声を出す機能が失われるので、なるべく一部を残し、声が失われないようにします。しかし、強い嗄声(させい:声のかすれ)が残ることもあります。また、高齢者にあることですが、飲んだり食べたりする時に誤嚥(ごえん:物を誤って飲みこむこと)するなら嚥下(えんげ:口の中の物を飲み下すこと)の練習が必要です。
喉頭全摘出術 がんが大きくて部分切除が不可能な場合に行います。頸部のリンパ節に転移があれば、それも取ります。

3.抗がん剤による化学療法と放射線療法を併用し、喉頭を温存しながら治療を行います。
喉頭を全部とった場合
食事は治療前とほぼ同じくらい摂取が可能です。

食道発声法 食道内に空気を飲み込み、吐き出す時に食道を振動させて発声します。練習が必要ですが、だいたい3ヶ月くらいで習得できます。当院院長が大阪成人病センターに勤務していたこともあり、同センター耳鼻咽喉科教室内、食道発声教室、成喉会を紹介しております。
電気喉頭 電池で動くバイブレーターを、顎の下に当てて口を動かすと音が出ます。器械的な声ですが、短期間で習得できます。

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